腎臓内科では体液異常、原発性腎疾患(腎炎、ネフローゼ症候群など)、続発性腎疾患(糖尿病性腎症、膠原病などによる腎疾患など)および腎不全を対象として診療・研究・教育を行っています。腎臓内科の診療には大きく分けて2つの柱があります。一つはCKDの診断・治療であり、また難治性腎疾患に対する診断・治療があります。もう一つ重要な点は末期腎不全患者に対する透析医療です。また、腎臓は全身の恒常性維持機構として重要な働きをするのみならず全身疾患の一分症として腎障害が認められることより、当科では腎臓や透析医療の専門医のみならず総合内科の専門医も有し、全身のマネージメントを実施しております。 特に糖尿病性腎症は我が国における末期腎不全の最大の原因疾患であり、臨床では克服しなければならい最重要疾患であります。当科における研究の課題はその糖尿病性腎症の病態解明と診断および治療法の開発であります。世界へむけて発信できるよう糖尿病性腎症の全容解明を目指して立ち向かっております。 当科では大学病院としての診療・研究に加え、専門医の育成を行い、地域医療の連携の構築を最重要課題として取り組んでおります。これら活動が若手の育成や我が国の医療の未来に貢献できるよう願っております。