長谷川一宏准教授が班員を務めるクラスター研究が採択されました
2024年 11月 01日 投稿
代謝異常症関連臓器障害の克服を目指したIntegrated Science -Single Cell Analysis から Digital Device・AI の活用まで- がこの度、2024年度徳島大学研究クラスター、研究戦略室において審査が行われた結果、イン キュベー ションクラスターとして採択、支援を受けることとなりました。長谷川准教授は、糖尿病性腎症が、形の変化となって現れる濾過本体の糸球体障害に先行し、一見正常に見える近位尿細管にて代謝変調が生じる研究を先進してきました(Nat Med 2013から継続的な成果、近著はJASN 2023, IJMS 2024等)。JASN2023の筆頭著者としての長谷川の業績は、腎糖新生がミトコンドリアリボソームを保護する成果です。ミトコンドリアリボソームの変調も一見腎臓では見えにくい変調ですが、近位尿細管にてこの未知なるオルガネラ変調が生じる可視化技術の実現も目指して、本クラスター研究充実にコミットする活躍が期待されます。「見えない腎臓の変化をいち早く可視化し、先制的な診断、腎臓診療への社会貢献にいち早く結びつけ、糖尿病性腎症や腎疾患の悪化で苦しむ患者の実像を救いたい」との抱負を寄せています