教室員の声

腎臓内科はやりがいがあります

私は卒後5年目で当科に入局し、総合内科・腎臓・透析の専門医を取得後、現在は外来・病棟診療と透析室業務を行っています。具体的には、腎炎・ネフローゼ症候群の診断・治療方針決定のための腎生検や、慢性腎不全保存期の全身管理、慢性腎不全末期の透析導入などです。腎生検については、症例ごとに腎病理カンファレンスがあり、医局員全員で組織結果を評価し、治療方針を決定します。診断から治療まで幅広い知識が必要ですが、改善して透析を免れた患者さんを見ていると、とてもやりがいを感じます。また、慢性腎不全患者さんの場合は、腎性貧血や動脈硬化などの合併症があることが多く、食事療法や血圧管理など全身の管理が大切になってきます。透析にならないようにすることが第一ですが、残念ながら透析が必要となった場合も、その後の患者さんのQOLを保つために透析管理を通してサポートしていくことになります。このように、急性期から慢性期まで様々なステージの患者さんと関われることが、腎臓内科の一つの魅力ではないかと思います。
透析業務では、当科はもちろん他科に入院中の患者さんで血液維持透析が必要な方の透析管理を行っています。全病床数が692床の中、透析室はベッド数が8床と小規模なため、常に満床に近い稼働率でやり繰りしています。消化器外科手術後で絶食・輸液管理となっている患者さん、脳梗塞後で厳密な血圧管理をされている患者さん、白血病の化学療法中で汎血球減少が起きている患者さんなど、様々な病態の患者さんがいます。毎週開かれる透析カンファレンスでは、主科医師も交えてそれぞれの患者さんの病態にあった透析について相談し、治療方針を決定しています。このように、他科と連携しながら、多様な疾患を経験することができるのは、腎臓内科としての特色であることに加えて、大学病院のメリットでもあると思います。

充実した日々を送っています

 令和2年度に入局しました。同期の入局者が他におらず、不安もある中でのスタートでしたが、先生方から熱心かつ温かなご指導を賜り、充実した日々を送っております。
 腎臓内科では、自身で生検をし、病理をみて診断をつけ、治療方針を決定し、実際に治療を行うという一連の過程のすべてに自ら携わることができるほか、緊急透析など急性期医療にも関わることができます。また、腎臓は高血圧、糖尿病などの影響も受けるので、広く全身を診ることも求められます。このように非常に魅力、やりがいのある診療科であることを実際に入局してみて日々感じております。多くの学生の皆様や初期研修医の皆様にもその魅力を感じていただければ幸いです。是非お気軽にお声掛けください。お待ちしております。