受診いただく患者様へ

2021年 06月 27日

・腎臓内科とは 

 腎臓内科は、腎臓に関わる病気を診断・治療する診療科です。基本的に手術などは行わず、主に薬剤や生活指導などにより治療介入します。
 

・腎臓の働きについて

 腎臓は血液から水分や老廃物をろ過して尿を作り出す臓器です。正常であれば尿の中に赤血球や蛋白質など体内に必要なものは含まれませんが、何らかの病気が原因で尿の中に漏れてしまうことがあります。それらは尿潜血・尿蛋白と呼ばれ、放っておくと徐々に腎臓が悪くなってしまい、最終的には腎不全になり透析が必要になってしまいます。そうならないためにも、健康診断やかかりつけの病院で腎機能が悪い(クレアチニンの値が高い)、もしくは尿潜血・蛋白が出ていると言われた場合は、遠慮なく当科にご相談ください。

・腎臓が悪くなると

 腎臓の主な働きは余分な水や老廃物を尿として体外に排泄することです。そのため腎臓が悪くなる(腎機能障害が起こる)と水や老廃物をうまく排泄することができなくなり、体がむくんできたり、食欲不振や嘔気などの症状(尿毒症)が出たりします。また腎臓は骨代謝や造血など人体の様々な機能にも関わっているので、腎臓が悪くならないよう腎機能を保つ必要があります。
しかし例えば心臓や肺の病気では呼吸が苦しくなったり咳や痰の症状が出たりしますが、腎臓の病気ははっきりとした症状が出ないことが多く、気が付かないうちに腎不全にまで進行してしまっていることが少なくありません。さらに腎臓は一度悪くなってしまうと基本的に二度と良くなることはないため、病気の早期発見・早期治療が重要になります。
 腎臓が悪くなる原因としては大きく二つに分けられ、一つは高血圧や糖尿病、脂質異常症などによる動脈硬化が原因となるもので、これらは食事制限や、血圧や血糖などのコントロールが主体になります。もう一つは腎炎と呼ばれる腎臓に炎症を引き起こす病気で、放っておくと腎臓がどんどん悪くなり、最悪の場合は腎不全となり透析が必要になってしまいます。腎生検と呼ばれる検査を行い診断し、ステロイド薬などの免疫を抑える薬剤などを用いて治療を行います。
 

・腎生検について

 腎臓に何が起こっているか正確に診断するためには、腎生検という検査をする必要があります。腎生検とは、背中から直接腎臓を刺して組織を取る方法で、取った組織を顕微鏡などで調べることにより、病気を正確に診断することができます。腎臓は腰の高さくらいの位置に左右に一個ずつありますが、ほとんどの病気は両方とも同時に病気になるので、検査するのはどちらか片方の腎臓だけになります。腎生検を行うために、最低でも五日間は入院が必要であり、また腎生検の後は一か月程度は激しい運動を控えていただく必要があります。
 

・ステロイド薬について

 ステロイドとは、もともと副腎と呼ばれる臓器から産生されるホルモンの一つで、体の免疫や炎症を抑える効果があります。これがもつ作用を薬として応用したものがステロイド薬と呼びます。腎炎には免疫異常や炎症が大きく関わっているため、ステロイド薬は多くの治療に用いられています。しかし副作用として感染症にかかりやすくなったり、高血圧や糖尿病、骨粗しょう症などになりやすくなったりするため注意が必要です。
 

・具体的な受診手順のご案内

 当院は特定機能病院であるため、原則として他院からの紹介がない初診の患者様の診察は行っていません。診察をご希望される場合は、まことに恐れ入りますがかかりつけの病院・クリニックから当院への紹介状およびFAX診療予約をお願いしております。
 ご予約がなく来院された場合は一階総合受付①番初診・FAX予約窓口にて受付が可能ですが、当日に受診できない場合がありますので、お越しになる前に内科外来(電話番号:088-633-7118)までお問い合わせください。また、平成28年4月より、厚生労働省より医療機関の機能分担と業務連携の推進を目的として、定額負担制度が制定されたため、初診時に他院からのご紹介がない場合には通常の医療費の外に選定療養費(税込み5500円)を別途ご負担いただきます。