腎臓内科では、内科研修指導医・腎臓内科専門医・透析専門医の指導のもと、臨床医育成のための研修を行います。現在、当科では県内全域の病院から難治性の腎疾患患者を受け入れております。さらに、全身性疾患に伴う二次的な腎疾患も多く、特に、治療に伴う腎障害の管理や腎機能低下者での先進医療の継続のため、各診療科とも協力して腎疾患の治療を行っています。さらに、関係診療科との透析カンファレンスや、泌尿器科との移植カンファレンスをおこなっています。腎障害は全身性疾患と関連して生じるため、腎臓病の診療を通してgeneralな内科医としての臨床能力を養成していくことが可能です。腎臓内科では、内科医師の基本である問診・理学的所見を重視し、尿・生化学検査を基本から学習して、総合的な臨床判断能力の修得を目指します。つまり、腎機能評価とその管理を基本として、①水電解質異常、②ネフローゼ症候群、③腎不全（急性・慢性）、④膠原病および代謝異常、⑤腎機能低下時の薬物使用および薬剤性腎障害の診断・治療・管理ができることを基本目標とします。さらに、診断上不可欠である腎生検、腎臓病理および画像診断を積極的に行い、診療上必要となる食事療法・糖尿病診療についても研修します。近年、その意義が確立しつつある透析内シャント超音波およびシャントPTAや、在宅医療ニーズの高まりを受けて今後立場が見直される腹膜透析についても研修できます。